餅屋年報2022

●仕事関係は若干上向きだけれど、コロナ以前と比べると概ね低調。かといってこのペースになれてしまっているので、もしまた忙しくなってもついて行けるか少々不安。動画制作は今年もあまり動き無しだけど、勉強はぼちぼちと続けている。デザインのお仕事があると動画がどうしても後回しになってしまう。

●プライベートの大きなトピックは1月に良い物件が出て、無事購入に至ったこと。購入後の手続きが10月まで続いた。物件を探し始めたコロナ前に比べると、このエリアでは価格が2割くらい上がり、慢性的に物件が不足していたので良い条件で購入できて一安心。引っ越しはまだ先の予定なので、今のうちに断捨離にはげんでいる。

●秋に制作環境を少し模様替え。これまではL字に机をレイアウトして、普段用と仕事用のモニターを分けていたんだけど、これだとついついネットばかり見てしまうので、椅子の向きは仕事用に固定して、普段用モニターを横に並べデュアルモニターにする。OSはMojaveにしてAdobeCCは2017から2021にバージョンアップしたけれど、Mojaveも肩身が狭くなってきているので、Big Sur以降になるのも時間の問題かもしれない。

●イーロンマスクとは関係なく、SNSとは距離をとろうと思い始める。もともとあまり活用できていなかったけれど、やっぱりSNSで発信するのは向いてないと改めて感じ、FFFのインスタも停止した。SNSに費やす時間は自分に使っていきたい。

●オズディスクのアナログリイシューでフリーボとラブクライのジャケットデータを提供する。いずれも約25年前のデザイナー最初期のお仕事。今になって当時より拡散されることになるとは思わなかった。また、30年ほど前、アマチュアバンドをやっていた頃の知人と立て続けにSNSで再会し、忘れかけていたことを思い出したりした。

餅屋年報2021

●コロナ2年目ということで、今年も引きこもり気味。お仕事は通常運転になってきたけれど、充実していたとはいえず。ただ、携わった『文体の舵をとれ』(フィルムアート社)の売れ行きが良かったり、『音楽航海日誌』(アルテス)の評判が良かったのは救い。
●実のところ、一昨年辺りはブックデザイン自体に興味や新鮮味を失いつつあったけれど、今年はまたフラットな気持ちで接することが出来てきた(これしか出来ないというある種の開き直りかも)。
●動画制作のほうは、技術的にはある程度上達してきたけれど、やはりビジネスとして受注するとなると、まだ自信が無い&制作時間が読めないこともあって一歩が踏み出しきれない状態。グラフィックデザインのお仕事があると、ついおろそかになってしまったりもする。それでもこれから60代までを見据えると、やはり動画制作はしていきたいので、来年は積極的にプレゼンしていきたい。
●物件探しと並行して、断捨離の一年。べつにミニマリストになりたいわけでは無く、20年近く同じ部屋に住んでいて、どうしても物が増えてしまっているので、いつか使うかなと思ってとって置いた物などを積極的に処分中。
●特にアナログレコードは聴く機会も減ったし(そもそもプレイヤーが壊れてる)、将来も聞かなそうなのでほとんどを売却。アナログレコード自体には特に思い入れは無く、CD化もあまりされていなかった(あっても高かった)時代には、聞きたい音楽があるとき中古のアナログレコードぐらいしかアクセスする方法が無かったので、まさか今になって価値が上がるとは思ってもみなかった。
●今年の大きな設備投資は27インチモニター(BenQ SW270C)。12年ほど使ってきたNECの24インチワイドが劣化してきて、筐体にヒビも入り始めていたので、これを機に27インチにグレードアップ。使い始めこそ、広さと解像度(少し小さく表示される)に慣れなかったけど、今では違和感もなくなってきた。

餅屋年報2020

新型コロナ禍と仕事
●年度末あわせの仕事がいくつかあり、その打ち合わせを1、2月にしていたんだけれど、まだその頃はマスクもつけず、距離も取らず。時には喫茶店の個室を使ったりもしていた。3月後半に新型コロナの感染が増え、外出自粛要請が出ても、もとから外出していないので生活はあまり変わることはないしなあ、とのんきに構えていた。仕事もあったし、このまま平常運転になるかと高をくくっていたけれど、4月の緊急事態宣言以降は仕事も少なくなり、レギュラーを除くとほぼゼロに。そんな状態が結局8月まで続く。
●それから後半はなんとか持ち直したけれど、初めて廃業を考え、そして、リタイアしたらこんな日々が続くんだろうなという疑似体験をしてしまったことで意識がずいぶん変わり、老後を考え具体的なライフプランを計算したりした。

餅屋デザイン25周年
●そんな隠居気分のさなか、フリーランス25周年を迎える。10年前、このままじゃまずいと意識して書籍デザインの方に進んだように、これからの10年は動画制作の方に軸足を移していきたいと思っていて、そのための計画を立てはじめる。突然屋号やアカウントを変えるかもしれない。

ラジオ英会話をはじめる
●理由はコロナ禍でヒマになったから、ではなくコロナ禍の政府対応や日本人的なメンタリティに嫌気がさして海外に行きたいという気持ちがはじめて芽生えたから。さすがに移住はムリとしても、生活するところの選択肢を増やしたいというのと、あとはYouTubeの英語字幕を理解したいというのが主な理由。中・高と真面目に勉強してこなかったので、まだ基本的なところをおさらいしている感じだけど、英語特有の語順はなんとなくつかめてきた。

Netflixに課金する
●理由はコロナ禍でヒマになったから、ではなく「呪怨」のドラマシリーズが見たかったから。元々マンション契約でJ-COMが見られるので、わざわざ有料チャンネルに入らなくてもと思ってきたけれど、いつでも興味のおもむくまま見られるのは思ったより快適。そしてNetflixオリジナルの映画やドラマが見られるのも大きくて、結局現在まで契約更新中。
●こういったサブスクで、さまざまなコンテンツを視聴出来るようになったせいかわからないけれど、欲望というか自分の気持ちを自制しないようになった。それが良いことなのか悪いことなのか、精神的にはふっきれてずいぶん健康になった。

他者の存在
●コロナ禍初期では情報を知るためにどうしてもSNSに振り回されがちだったし、自分にも向き合いがちだったけれど、あるときからその辺りもどうでも良くなり、他人の思考に興味が無くなってしまった。おそらく今までが気にしすぎだったんだと思う。

というわけで、2020年もどうぞよろしくお願いします。

餅屋年報2019

引き続き動画制作
●今年も合間を見ては動画制作の勉強&習作にはげみ、8月には初のクライアントワークスとして「岩田さん」の紹介動画を作りました。
●そして、動画制作環境を整えるべく、10月の消費税増税を機に、Mac mini 2018を導入。そこそこハイスペックのCTOで20万円オーバーだったので、果たして元が取れるのか不安。

五十肩になる
●文字通り50歳に五十肩になる。最初は寝違えかと思っていたけれど数日たっても治らず、寝返りを打ったときに痛みで起きることもしばしば。痛散湯のCMにバッチリ当てはまる症状。4ヶ月たった今でも右肩の可動域は狭いままだけれど、痛みは若干弱くなってきた気がする。

K-POPにはまる
●日記にもたびたび書いてきたとおり、8月にK-POPにはまり、いまだに就寝前にはYouTubeやCSで映像を見る習慣が続いている。
●最近の洋楽に興味はあるけれど、いまいち乗り切れない部分をK-POPでは補ってくれる感じで、トラックはかっこよく、メロディはなじみやすいところがはまった理由かなと自己分析。80年代〜90年代R&Bテイストの曲やサビが多いところも好み。
●あと、グループの数やリリースが多く、常に何かしら話題があって盛り上がっているところも、SNS時代にぴったりで、YouTubeで大体網羅できてしまう。
●しかし、この歳になってガールグループの動向を日々チェックするようになるとは思わなかった。アイドルにはまるときは心が弱っているときだというけれど、どうなんだろう。

買って良かったもの
K-POPにも関連するけれど、今年買って良かったのは「Fire TV Stick」。リビングのテレビでYouTube、Abema、TVer、GYAOが観られることで視聴の幅がかなり広がった。

というわけで、2020年もどうぞよろしくお願いします。

餅屋年報2018

ついにAdobe Creative Cloud導入
●ちょっと前までCS2環境が必要だったため、仕事用MacのOSはLeopardで止めていたんだけど、モリサワパスポートをはじめ関連アプリの対応が終了してしまい支障が出てきてしまったため、意を決してお仕事環境を一新する。Mac miniの内蔵HDDをSSDに交換し、念のためCS6が動くYosemiteをインストール。今のところ問題ないけど、Yosemiteでもそろそろ古くなりそうな気配。
●そしてずっと敬遠してきたAdobe Creative Cloudを契約。メモリー16GB&SSDなので、CC環境はかなり快適。Adobe Fonts(Typekit)も便利だし、もっと早く移行すれば良かったな。

After Effectsの勉強をはじめる
●せっかくCCを導入したので、前から興味のあったAfter Effectsをインストール。20年以上グラフィックデザインの仕事をしていても動画関係は縁がなかったし、どこから手をつけていいのかわからなかったので、初心者向け解説書を購入してコツコツと3ヶ月。まだわからない部分も多いけれど、大体のやり方はわかってきた(意外とMacの処理能力が必要なこともわかった)。習作としてFFFで2つの動画を作った。
●過去にWEBデザインや電子書籍など、本職以外のジャンルをマスターしようとしてきたことはあったけど、After Effects(特にモーショングラフィックス)はグラフィックデザインの感覚と近くて、勉強が苦にならない。しっくりくる感じ。制作工程はどうであろうと最終的に動画ファイルに書き出せればOKというのも、性に合っている。

もうすぐ50歳
●30歳、40歳の時はあまり意識しなかったけど、50歳になることついては去年あたりからずっと考えている。いまのお仕事はできる限り続けたいとは思ってるけれど、商業デザインは依頼ありきでどうしても受け身にならざるを得ないので、なにか別のアウトプットを出来ないかと模索中。このまま流れに任せているだけではかなりヤバいぞという予感。これが(10年遅れでやってきた)「40歳の壁」なのか。
●なぜか最近しがらみやこだわりや執着がなくなってきた。やりたいようにやらないと時間がもったいないと思い始めたのも、50歳を前にして終わりが見えてきたからかもしれない。

では2019年もよろしくお願いします。