餅屋年報2023

●Chromeがサポート外になったりとMojaveを使い続けるのが厳しくなってきたので、新しいマシンの購入を検討。最初は安いMac miniで良いかなあと思っていたけれど、9月に初代Mac Studioが安く売られていたので迷いつつも購入してしまった。DTP作業にはオーバースペックだけれど、搭載メモリとポートが多いのは安心。購入後しばらくVentura環境への移行作業が進められなかったけれど、年末にようやくフォント管理ソフトも入れたので、来年には仕事で使い始められそう。

●今年のお仕事は、結構コンスタントにしているつもりだったけど、収入自体はいまひとつだったので、結局仕事量を増やすしかないんだろう。でも、来年は引っ越しを予定しているので、夏までは様子見かな。

●自分のようなフリーランスデザイナーは自由なアイデアや若い感性(笑)を期待されていることが多いと思っていたので、50歳頃(現在54歳)からフレッシュさを維持するにはどうしたら良いか試行錯誤していたりしたけれど、いつしか安定感を求められていることに今年気付いた。これまでは年長者とお仕事することが多かったのでついつい若い世代代表を気取ってしまっていたけれど、若い人に依頼されはじめたのは良い傾向かもしれない。

●このサイトが25周年を迎え、開設当初から連載しているFFFも25周年なので、今は公開していない2000年前半のコンテンツをZINEにして12月にBoothで販売した。自主制作で本を作るのは餅屋ブック以来20年ぶり。この20年でオンデマンド印刷の品質も向上し、決済サービスや発送方法も充実していて自主制作まわりの環境はずいぶん便利になっていた。当時は個人販売で決済するには郵便振替が一般的で、郵送されてくる用紙の通信欄を使ってやりとりしていたからずいぶんアナログだし個人情報の意識もゆるかった。

●エンタメ方面はやや低調でサブカル系への熱も冷めぎみ。特にバラエティ系は観たいものが減ってきていて、これが「テレビほとんど見ない人なんで」状態なのかと自身の変化を感じる。一方テレビドラマはTVerの再配信で「Silent」「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などのヒット作を後追いで楽しんだ。音楽はマリ・ウィルソンのアンソロジー購入をきっかけにトット・テイラーをよく聞いていた。アナログレコードは引っ越しに向けてほとんど処分してしまったけれど、トット・テイラー、The dB’s、ギャングウェイは何となく残していて、いくつになっても結局こういう箱庭的なポップスが好きなんだなあと再確認した。